ワーキングホリデーで英語力をアップしたい場合の留意点

「ワーキングホリデー」とは、名前のままですがワーキング(就労)・ホリデー(休暇)を合わせたもので、休暇で渡航した際に就労も認められるというものです。

このワーキングホリデービザを取得できる年齢は限られています。また、可能な国も限られているのですが、カナダ、オーストラリア、ドイツなど様々な国があります。とはいえ、せっかく行ったものの旅行の延長線上で遊んで帰ってきてしまう方は残念ながら多いようです。

そこで今回は、「ワーキングホリデーで英語力をアップしたい場合の留意点」について記事にしてみます。

1. 友達を作るべし


ワーキングホリデーで渡航する方は、まず初めは語学学校に行く方が多いのではないでしょうか?

初めから仕事を探すというよりも、その地域に少しでも慣れるために、そして英語を学ぶためにも語学学校に行くことはおススメします。他の国からの学生も多く、英語を話すチャンスです。

ただ、ここで日本人にありがちなのは「結局、日本人の友達と一緒にいる」です。理由はいくつか考えられるのですが、まず語学学校に通い始めるとレベル分けのテストを行います。その結果、同じクラスに日本人が沢山いる!ということが多く生じるみたいです。結果、日本人の友達が増え、遊びに行く時は日本人同士なので日本語を話してしまう、英語で頑張って話してみても同じレベルだから正しいのわからず、結局日本語になっていってしまう…。

日本人の友達ができることはいいことだと思います。全国各地の友達ができますし、学生〜社会まで様々な人がいるので色んな話が聞けて面白いです。では、どうすればいいのか?以下2点について工夫してみてほしいです。

① 語学学校のオリエンテーション時点で外国人の友達を作る
クラスが分かれてからでは遅いのです。既にクラスには数ヶ月前に来た生徒達がいて、コミュニティができているので、少し入りづらい感じがあります。でも同じ日に入学をする人たちであれば、まだ友達もおらず友達を作りたいと思っています。“Hi, My name is XXX. I’m from Japan. Where are you from?(こんにちは、私はXXXです。出身は日本です。どこの出身ですか?)”など気軽に声がかけられます。そこでクラスが違ったとしても、オリエンテーションが終わったあと、どこか行かない?と約束をしていれば、ほぼ確実に出かけられます。

初めて来る国ですから観光地に行ってみたいのは同じなのです。しかも、日本人はワーキングホリデービザがあるから1年間滞在できるのですが、外国人はただ語学学校に来ているだけの人も多く、3ヶ月〜半年で帰国してしまう場合が多いのです。そのためどこかへ行きたい気持ちは日本人より大きいかもしれません。

ただ、日本人の友達を作るなと言っているわけではありません。日本人の友達も是非作ってください。外国人の友達はどんどん帰国していくので、残るのは日本人の友達です。友達がいないのは寂しいですし、日本人ならではの悩み(食文化、就労先など)も話あえるので大切な存在です。

日本人の友達といる時は英語で話す努力をする、もしくは1人外国人の友達を混ぜて英語でないといけない環境を作ってみる、基本的には外国人の友達と過ごし、たまに日本人の子とも情報交換する、などを行ってみると良いかと思います。

②  ハウスパーティへ行ってコミュニティを広げる
これだけ聞くと危険な感じがするかもしれません。国によってはハウスパーティが盛んにあります。そこでコミュニティを広げると現地の人と知り合うことができます。「どこでパーティしてるの?」と思うかもしれないのですが、ここは既にその国に滞在している日本人の友達が必要です。

ワーキングホリデービザで長期滞在している日本人は現地に詳しくなっています。現地に詳しくなると現地の友達がいます。そこの繋がりからハウスパーティに誘われるようになるのです。そして、そこで友達ができると次はそこでできた友達からハウスパーティに誘われるようになる、とパーティのお誘いだらけになるわけです。

先に滞在していた日本人の友達に連れられてフランス人のハウスパーティに参加する→日本人グループと知り合う。そのうちの1人があなたの英語力の高さを知り、英会話したいと言われ会うようになる→その人に他のハウスパーティに誘われて一緒に行く→その人の友達の日本人、イタリア人、ポーランド人と知り合いになる→よくイタリア人の家に集まるようになり、いろんなフェスティバルに行ったり、ハロウィンパーティをしたり、ナイアガラに泊まりがけで行って年越しをしたりするようになる。

というような一連の流れがカナダであれば例としてあります。現地の方だったので色々連れていってくれたようですし、本当に充実したワーキングホリデー生活を送ったようです。

ハウスパーティはちょっと怖い…と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、1つのコミュニティを広げる方法としてご参考いただければと思います。

2. 誰かと話すべし


仕事だってすぐ見つかるかわからない、語学学校もお休み、友達と遊びすぎてお金が減ってきた、など色々な理由で誰かに会わない日ってどこの国に住んでいてもあると思います。そんな時、ずっと黙っているのは勿体無いです。せっかく違う国にいるのですから少し挑戦してみませんか?ウインドウショッピングでも何でもいいので外に出かけてください。そこで誰かと話しをするのです。

国によっては知らない人とでも話す文化があります。スーパーのレジで“How are you?”と声をかけられ、服屋にはいると“May I help you?”と声をかけられる。そんな時は現地の人と無料で話せるチャンスです。何か会話をしてみてください。プラス1文何かを言うだけでも練習になります。

スーパーで“How are you?”と言われたのであれば、”I’m great, thank you. It is really hot outside. I came here to get some ice cream.(元気ですよ、有難う。外がとても暑いからいアイスクリームを買いに来たの”と来た理由を言ったり、“I’m fine, thank you, and you? I like your T-shirts by the way.(元気ですよ、有難う。あなたはどう?ところであなたのTシャツ素敵ね。)”など、会話がそんなに続かない内容でもいいんです。買う予定がなくても服屋さんや本屋さんに行ってみてください。”Excuse me. I’m looking for a pair of sandal. Do you have black one?(すいません、サンダルを探しています。黒いものはありますか?)”など声をかけてみてください。買う予定がないのに申し訳ないかもしれないですが、会話のチャンスです。

このように誰かと話をしていくうちに、まず自分の会話が相手に伝わったことに喜びを感じて自信に繋がりますし、次はこんな表現をしてみようかな?と違う表現を試してみたくなりますよ。「誰にも会わない日」は友達に会わないかもしれませんが、外に出れば人がいます。その日を「1文挑戦する日」に変えてみてはいかがでしょうか?

3. 仕事選び


ワーキングホリデー最大の難関は仕事を見つけることです。日本のようにタウンワークなどあれば良いのですが、基本的に自分で履歴書を配るのが主流です。

そこの国で就労経験がない、かつ学生で未経験だと、正直仕事を見つけるのに苦戦したりします。そんな時に雇われやすいのが、日本食レストランやキッチンでの仕事です。そういうところは日本人が多いんです。生活するためにお金は必要なので選んでいる場合でもないというのも理解できるのですが、日本人の多い職場で働くと日本語で話すことが多くなるかもしれません。

ワーキングホリデーに来た目的は何でしょうか?自分に問いかけてみて、仕事探しをしてみてください。

いかがでしたでしょうか?
ワーキングホリデービザは30歳までしか取れないですし、一度は経験してみたいと思う方は多いのではないでしょうか。学生であれば休学をしていく・就職を遅らせる、社会人であれば仕事を辞めていく、など時間の捻出も必要ですし、お金もかかります。そんな大切な経験だからこそ、しっかり英語力を身につけて帰国したいですよね。ただ遊んだだけ、働いただけ、にならないように目的を明確に、そして楽しくワーキングホリデーをしてみてください。

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